京都の場所・道・解説を共通で利用する基盤

京都の共通地理データを、三つの体験につなぐ

場所と道の正確さを土台に、地域を探す・ツアーを組む・現地で理解する体験をつなげる構想です。

構想提案・未実装 / 2026年11月5日

一つの場所を調べたら、三つのサービスで使いたい

場所を一度確認し、用途ごとに必要な情報を取り出します。
調べた場所と道三つのサービスで参照
場所を一度確認し、用途ごとに必要な情報を取り出します。

寺の場所を調べ、入口を確かめ、そこまで歩ける道を登録する。この仕事を、サービスごとに繰り返す必要はありません。同じ場所と道を参照すれば、サイトでは訪問先を紹介し、builderでは行程を組み、現地では見るものに合った解説を届けられます。

調べる・歩く公的地図、施設の案内、下見のGPS、写真、知識資料
照合して登録する位置・意味・条件を確認し、同じ対象へ共通IDを付ける
用途に合わせて届ける同じ記録から、サイト・builder・セルフガイドへ出力する

自社サイト

京都のエリアと寺社の関係を表示。場所の紹介から、訪問できるツアーへつなぐ。

ガイド同行型builder

写真で訪問先を選び、移動・滞在・費用の目安を見ながら、同行ツアーを組み立てる。

セルフガイド

ゲストの現在地と進行に応じ、その立ち位置で分かる解説をスマホへ届ける。

社内では、Louisの下見・撮影位置とNotionの知識を同じ場所へ結び付けます。共通で利用するのは確認した地理情報で、個人の生の移動履歴ではありません。

最初に知っておくと、図が読みやすくなる

入口は点、道は線、エリアは面で表せる

背景の地図に、KETが必要とする点・線・面を重ねます。
点:入口や分岐線:道/面:エリア
背景の地図に、KETが必要とする点・線・面を重ねます。
こう記録する案です
入口や分岐、人が立つ位置は「点」で記録します。実際に歩く道は「線」、京都市や観光地区、境内の広がりは「面」で表します。この三つを既存の地図に重ねれば、KETが必要とする情報を少しずつ整えられます。
なぜ必要か
同じ寺でも、建物の中心と拝観入口は違います。目的に合う位置を使わなければ、到着判定や道案内を誤ります。
実装前に決めること
どの地点を、どの用途に必要な精度で確認するか。
具体例と、気を付けること

地図の絵は背景、点・線・面はその上に重ねるKETの情報です。GISは、この重ね合わせを編集・検索する仕組み。地図を一から描く必要はありません。

名前が変わっても、同じ場所だと分かるようにする

同じ対象を追う番号と、いつの情報かを区別する番号を持ちます。
変わらない場所ID変わった内容には新しい版
同じ対象を追う番号と、いつの情報かを区別する番号を持ちます。
こう記録する案です
場所には、名前とは別の変わらない番号を付けます。これがIDです。入口の位置を直したら、その入口のIDは保ったまま、新しい更新番号を付けます。これが版です。古い旅程が何を参照していたかも、後から確認できます。
なぜ必要か
名称変更で関連するNotionや商品を見失わず、保存した昔の旅程と現在の情報を区別できます。
実装前に決めること
既存Atlas・商品スポット・Notionとの対応表と、同一対象を確認する手順。
具体例と、気を付けること

「光明院」と「Kōmyō-in」のような別表記は同じ対象の候補です。名前と距離だけで自動合併せず、施設・資料を照合します。地名の文字列をIDそのものにはしません。

場所、地点、道、エリア、解説、行程を分けて記録する

六つの記録は別の役割を持ち、IDでつながります。寺院Aの模式例です。
寺院・入口・道鑑賞地点・解説・行程
六つの記録は別の役割を持ち、IDでつながります。寺院Aの模式例です。
Place / 場所

寺社・庭園などの場所

寺院、神社、庭園に加え、市場・街路・御所・街区も対象。親寺院と塔頭などの関係も保持。

Waypoint / 地点

入口・分岐・鑑賞位置

実際に人が立つ位置。施設の代表ピンとは別。

Path / 道

移動できるつながり

始点・終点、道の形、方向、路面、通行条件。

Area / エリア

範囲と所属

行政区域とKETの観光地区。境界の根拠と版を持つ。

Guide / 解説

そこで理解できる内容

見る対象・立ち位置・言語・文章や音声の版。到着条件は別に結ぶ。

Route / 行程

どの道を、どの順に

道と地点を順番に参照。場所の情報は複製しない。

この六つに、営業時間・閉鎖などの変動条件、画像・音声の権利、確認根拠、配信する版の目録を結び付けます。すべてを一つの「寺社ページ」に詰め込みません。

一つの寺で、ゲストの体験までつなげる

寺院と道、到着範囲、解説地点の模式図集合地点から分岐を経由して寺院入口へ進み、庭を見る立ち位置で解説を開く。寺院に近づく範囲と解説地点は別に扱う。 寺院Aの範囲 庭の景色 集合地点分岐入口立ち位置近づいたことを検出ここで何を見るかを解説
配置は説明用。「近くに着いた」ことと「入場して、庭が見える位置にいる」ことを分けます。実施設の配置、距離、到着半径ではありません。スマホでは図を拡大して読めます。

サイトでは、寺院Aを地域から探し、どんな庭があるかを見る。builderでは、入口までの移動と滞在を行程に入れる。セルフガイドでは、入口で拝観の案内、庭の立ち位置で鑑賞の解説を出す。

同じ地理情報でも、ゲストへ伝える内容とタイミングは違います。Notionの詳しい知識をそのまま読み上げず、見える形から意味へ進む現地用原稿を作り、公開確認した版を使います。

京都をどう分けるか

所在地、観光地区、スマホの反応範囲は別物

所在地を示す境界と、スマホの動作を決める範囲は、同じ線ではありません。
行政区域と観光地区到着判定は別の小さな範囲
所在地を示す境界と、スマホの動作を決める範囲は、同じ線ではありません。
こう記録する案です
行政区は、その場所が京都市のどこにあるかを示します。KETの観光地区は、訪問先を探したり組み合わせたりするための区分です。スマホが到着を判断する範囲は、案内を出すタイミングに使います。三つは目的が違うので、別々に管理します。
なぜ必要か
行政区は所在地、観光地区は探し方、到着範囲はスマホの動作を決めるもの。互いを代用できません。
実装前に決めること
既存の洛北・洛東・洛西・洛南・洛中を保った上で、地区境界と所属根拠を具体化する。
具体例と、気を付けること

五区分は既存データでdecided(決定済み)の枠です。今回のゼロベース検討では、その枠と新しく定義する境界を分けて評価します。枠を変更する場合は、KETの担当者との採用判断と変更理由を記録します。京都市の山間部も対象に含め、宇治などは市外として区別します。

寺社と道を置き、歩けるまとまりを探す

方角だけの均等分割ではなく、現地のつながりを見て境界案を検討します。
山・川・交通・歩く道移動のまとまりから地区を決める
方角だけの均等分割ではなく、現地のつながりを見て境界案を検討します。
こう記録する案です
寺社、入口、道を地図に置き、山の稜線、川、交通、歩いて回れるつながりを見比べます。そのうえで地区の範囲を描き、地区を大エリアへまとめます。ツアーが変わるたびに地区を変えるのではなく、共通の探し方として使える区分を目指します。
なぜ必要か
方角だけで均等分割するより、実際の移動と案内に使えます。一方、ツアーごとに分類を変えると共通の索引になりません。
実装前に決めること
境界で迷う場所の扱い、主な所属を選ぶ基準、未確定地区の扱い。
具体例と、気を付けること

同じ版の主分類では重複と空白を検出します。未定義範囲は「未確定」と見せ、確定済みの自動判定に混ぜません。施設がまたがる場合は交差関係を残し、一覧用の主な所属と各入口の実所属を分けます。トレイルは通過地区を区間単位で持ちます。

最初のルートで、何ができたら次へ進むか

一つの寺院と、そこへつながる道を選びます。その場所と道が三つの用途に渡り、一度の修正がそれぞれへ反映されるかを確かめます。現地の位置や解説も試したうえで、対象を広げます。京都全体の測量や全機能の開発を、最初に済ませる必要はありません。

設計上の決め事 · 実際に使えるか、六つの場面で確かめる · 段階と結果を見て決めること